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【ウクライナ危機】代表理事 村上 玲による 隣国ポーランドからの調査報告

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一般財団法人村上財団 代表理事 村上玲は、ウクライナ危機に対する適切な支援を実施するために、特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンのスタッフに帯同し、ウクライナの隣国ポーランドに入り、ウクライナ国内外における人道支援のニーズを調査しました。

 

ポーランドに入国した3月2日時点で、ウクライナから近隣国への避難民は100万人近くに上り、そのうち半分の50万人近くがポーランドへの国境を越えてきたと推計されています。ポーランドの首都ワルシャワから325km程離れたウクライナの国境フレベンネでは、避難民を支援するためのブースが並んでおり、避難して来た人々はブースにある支援物資を受け取ったり、女性や子ども用の休養所に入ったり、無料のSIMカードを受け取ったりしていました。無料バスも運行されており、目的地に向かうためにまずは国境地帯から出られるよう手配をされていました。

 

ウクライナ北部のチェルニゴフから国境まで避難してきたという親子。ロシア軍を見てすぐに車に乗って逃げ、国境を通るのに2日かかったと言っていました。荷物が全くないということでカリタスのブースで物資を受け取り、温かい飲み物の提供を受けていました。

 

また、ワルシャワ市内にも難民センターがいくつかあり、避難民は物資や情報を受け取ったり、身を寄せる先の調整していました。これらの難民センターの運営者は行政ではなく、NPO・NGOやボランティアにより運営されています。私たちがいる間にも一般市民の人たちが必要だろうと思えるものを続々と持ちこんでいました。

ボランティアで難民センターの運営をされているご夫婦。ここ数日、十分な睡眠がとれていないといいながら、笑顔でした。

 

ポーランドにおける避難民の支援は、ポーランド政府、国際NGO、NPO、だけでなく多くのボランティアの方々により支えられていました。EUによれば、今後も数百万人の避難民が流入すると考えられますが、何よりも現在はウクライナ国内における支援が最優先だということを改めて確認しました。今回の調査結果から、ピースウィンズ・ジャパンは、ウクライナの首都キエフにある約20の病院・クリニックに、点滴・医薬品・ガーゼなどの医療物資を配布し、また母子ケアを提供する医療施設への支援に向けて食料や医療物資の調達を行っています。また、村上財団は、今後、武器の購入や軍事費に寄付金を使わない支援団体への寄付を通じて、ウクライナ国内における人道支援に引き続き寄与していきます。

 

【日本から支援できる人道支援のみを行う寄付先のご紹介】

 特定非営利活動法人 ピースウィンズ・ジャパン

https://peace-winds.org/support/ukraine

特定非営利活動法人 難民を助ける会(AAR Japan)

https://lp.aarjapan.gr.jp/ukraine/

特定非営利活動法人 ADRA Japan (アドラ・ジャパン)

https://www.adrajpn.org/Emergency/Ukrine2022.html

公益社団法人 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン

https://www.savechildren.or.jp/lp/ukrainecrisis/

特定非営利活動法人 ワールド・ビジョン・ジャパン

https://www.worldvision.jp/donate/ukraine.html

特定非営利活動法人 国連UNHCR協会

https://www.japanforunhcr.org/campaign/ukraine

特定非営利活動法人 国境なき医師団日本

https://www.msf.or.jp/news/special/ukraine-crisis/