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2020年2月1日
【村上世彰より】村上財団による新型コロナウイルス感染拡大に対する緊急支援活動への寄付について

村上財団による新型コロナウイルス感染拡大に対する緊急支援活動への寄付について

 

この度のコロナウィルスの世界的な流行拡大を受け、私、村上世彰は、村上財団を通じて、認定NPO法人ピースウィンズ ・ジャパン(PWJ)が中国現地で行う緊急支援に対し、財団として、1億円までの寄付枠を設け、マッチング寄付をさせていただくことといたしました。
(詳細・ご寄付はこちらから:https://donation.yahoo.co.jp/detail/925039/

 

PWJを率いる大西健丞氏は、常に、「日本では災害が起きたときに、アジアではウィルスによるパンデミックが起きたときに即応できる体制を整えておくべき」と言っており、今回も世界的な流行が認められると同時に、PWJとして現地での調査の開始や、備蓄していた防護服の武漢への輸送開始などを行っております。

 

武漢でのウィルスが発生して以降、SNS等メディアを通じて、武漢の人々に対する心ない誹謗中傷や根拠のないうわさなどが飛び交っているのを目にします。感染を拡大させないための対策は重要ですが、それが差別や偏見によるものであってはなりません。そして、現在最も困難な状況に置かれ、最も支援を必要としているのは、武漢の人々であると思います。そうした状況にいち早く対応し、支援を開始しているPWJを、村上財団として全面的に支援していきたいと考えています。

 

国際協力NGOであるPWJをはじめ、緊急災害支援を行うCivic Forceなどを率いる大西氏との出会いは、2007年に遡ります。私がNPO法人チャリティ・プラットフォームの設立を準備していた時に、当時より業界のリーダー的存在であった大西氏に非営利団体の抱える問題点について話を伺うために訪問したことが始まりでした。当時、東京地裁より懲役2年という判決が言い渡され落ち込んでいた私は、彼に「イラクに一緒に行きましょう。世界で何が起きているかを自分の目で見れば、実刑なんて大したことないと思えるはず」と言われ、傷つきながらも今一度外の世界へ目を向ける大きなきっかけをもらいました。当時より大西氏は、「いつしか必ず起きる大災害の時のために今から準備をしておくべきだが日本にはその体制が整っていない」「アジアでいつかウィルスによるパンデミックが起こる」と考えており、同じ思いを抱いていた私は、大西氏と「何をしておくべきか、自分たちに今できることは何か」ということについて連日のように協議し、まずは緊急災害支援に特化した公益社団法人 Civic Force(緊急即応チーム)を立ち上げました。Civic Forceでは、緊急時の視察や支援物資の輸送に必要なヘリコプターの確保を行い、南海トラフに近い袋井市と提携して市内に倉庫を借り、テントや支援物資の備蓄を行うなど、緊急即応の体制を整えました。

結果的に2011年3月に起きた東日本大震災においては、12日の早朝にはヘリで現場の視察を行い、最も被害の大きかった南三陸町での支援を即時に開始することができました。倉庫に備蓄されていた支援物資は、10台のトラックで連日現地へ輸送され、また、同じく私たちが立ち上げた当時のJustGiving(クラウドファンディングのプラットフォーム)では、東日本大震災の支援において、10万人以上の皆様からの10億円を超えるご寄付を被災地で活動する団体へ届けさせていただきました。こうした前々からの準備や基盤の整備により、少なからず災害に被害に遭われた方々のお役に立つことができたと感じ、その活動を支援させていただいたことに感謝するとともに、大西氏がこうした活動に人生をささげておられることに敬服し、これからも活動をサポートさせていただきたいと思っております。

 

現在実施しているYahoo!ネット募金では、皆様から寄付をいただくと、同額を村上財団からも寄付させていただくマッチング寄付となっております。自分の1,000円が2,000円に、3,000円が6,000円になってPWJに届きます。ぜひ、皆様にも寄付へのご協力をお願い申し上げます。(ご寄付はこちらから:https://donation.yahoo.co.jp/detail/925039/

 

コロナウイルスによりお亡くなりになられた方々に深い哀悼の意をささげますとともに現在治療中の皆さまの1日も早い回復と、予防や対策にかかわっていらっしゃる皆様のご無事、そして事態の収束を心よりお祈り申し上げます。

 

2020年2月1日

 

村上財団 創設者

村上 世彰